しばらくの間、ウクレレの製作作業に追われてなかなかブログの更新ができていませんでしたが11月17日に無事完成しました。
今回制作したウクレレはソプラノサイズで、フレットスケールを386mmにして通常のソプラノより長めのネックとなっています。こうすることによって、指板の間隔が広くなって演奏もしやすくなっています。
他にも様々な工夫を施しています。例えば、通常の仕上げではクリアラッカーやウレタンで仕上げますが、木工製作の原点とも言える天然オイルで仕上げたオイルフィニッシュを採用しています。そのため、木に皮膜を着けていないので、本来の音をダイレクトに表現できて、使い込む程に見事な色合いの作品に仕上がっていきます。見た目もピカピカではなく渋めなマッド調に仕上がっていますので、ぜひ画像で確認してみてください。
ペグにもこだわってGOTOHのUPT、ギヤ比1:4のプラネタリーギヤペグを装着していますので、簡単に調音ができます。
製作には電動工具を一切使用しないで製作する予定でしたが、ペグホール4箇所とネックの接続のためのダボ穴2箇所はさすがに精度が求められるので、電動ドリルを、サイドボードの曲げには自作のベンディングヒーターを使用しました。それ以外は全て手工具で完成させたウクレレになります。もちろんバインディング、パーフリング、インレイ(象嵌細工)も手工具でやりました。
焼ごて(ウッドバーニング)によるシリアル番号
当工房ではシリアルナンバーで商品と購入者の管理をしています。従来はサウンドホールを覗いた部分にシリアルナンバーのステッカーを貼付していましたが、カーリーメープルのシリアルプレートに焼ごてでシリアル番号を記載してフロントネックブロックの内側に貼付してみました。
サイドボードにサウンドボードとバックボードを貼ってウクレレの箱が完成しました。オイルフィニッシュをしていないハワイアンコアはこんなに白っぽい感じです
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