牛骨、鯨の歯や骨から製作されたフィッシュフックネックレスは沢山ありますが、常に素材に拘りを持って新商品の開発に注力しています。
本職であるウクレレ製作の材料の殆どは木材になりますが、この素材に隠された情報は非常に奥が深いものがあります。
木材は生木を乾燥させて使用するのが一般的ですが、水中に沈んだり地中に埋まったまま数百年以上経過してから発見された木材を使用することも多くあります。これらの木材はシンカーウッドと呼ばれ水中や地中のバクテリアが食害を施し、新たな模様や色を木材に表現することとそれ以上に木材を凝縮した最高の素材になることもあります。
この特徴を利用して、牛骨を地中に埋めてバクテリアに仕事を任せて数年後に掘り起こして利用する牛骨をシンカーボーンとしてこの度ご紹介することになりました。
牛骨は肉付きの大腿骨を業者から仕入れて、約半日煮込んで牛肉を取り除いて骨をカットしてから製作に入りますが、シンカーボーンの場合は煮込んだ後に土壌に埋めます。しかし、この土壌に埋めるまたは掘り出す姿は外から見ている方がいれば、人骨を埋めている殺人者扱いされてもおかしくない状況ですので自宅敷地内に埋める場合でもかなり気を使います。
さて、シンカーボーンの感じはというと、牛骨の筋部分や油分が残っていたと思われる部分にバクテリアの食害による変色が観られましたが、今回初めてのトライアルだったので今後更に追求していきたいと思います。
さて、今回の作品は全て新しいデザインでの製作になります。
右上部に色が浮き出ています。
フック先端側にラインが浮き出ています。
斑点状の点々がフック下部に出ています。
ご興味のある方、ご購入を希望される方は『こちら』からご確認ください。
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