ハワイアンコアのハンドプレーン

ハワイアンコアが入荷したので、いつもであればウクレレを制作するのですが、今回は現在巷でブレーク中のハンドプレーンをいよいよコアで制作します。このサイズであれば、コンサート2本位は作れます。

ポリネシアンは古代より波乗りを生活の一部として楽しんでいました。最初は板切れにしがみついて波と戯れるものでしたが、徐々に手で持って波に乗るものへと進化していきました。現在のボディーボードの前身ともいえるパイポが、次に板に立って波に乗るアライアが考え出されました。

究極の波乗りは体自身で波に乗るボディーサーフィンになりますが、浮力体(ボード)が無いのになぜ波にのれるのか? と、皆さん考えますが、波は沖から浜に向かってフェースを作りながら進む力がありその力で体が前(浜)に進むと、前、浜側にある海水は波に向かう(戻る:カレント)相対する関係になり、そこでお互いがぶつかり合って揚力が発生して体が浮き上がり波に乗ることができるのです。この理論を有効に利用して容易にテイクオフするには、極端な表現ですが体を『お椀型』にして波に向かうカレントをキャッチすることです。

では、ボディーサフィーンは簡単じゃんと思いきや、日本の波では冬のハワイのノースショア、LAのウェッジそしてメキシコのカボの様にバカでかい波は別にしても波のサイズは限られてしまいます。そこで、ハンドプレーンというボディーサーフィンの補助ボードがテイクオフを容易にしてくれて、本当に膝くらいの波でも掘れていれば波に乗ることができます。

前書きが長くなりましたが、ポリネシアンには切って離すことができないコアで作る意味はここら辺にあります。


デッキ側


ボトム側


デッキ側にもロッカー(反り)加工


当工房の焼印

制作はコア自身の木目が入り組んでいて、よく見てシェイプしても欠けてしまいます。4度ばかりカンナの刃を研ぎましたが、直ぐに切れなくなってしまうほどコアは硬い木材でした。

しばらく試乗をしながらオイル研ぎをして、5月17日には東京ビッグサイトで開催のインターナショナルデザインフェスタ、展示ブースG-332で出品いたしますので、興味のある方はご来場の上ご覧ください。

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